”わかりやすい”マニュアル制作講座

第43回 【編集】校正の対象

 

第42回 【編集】マニュアル校正の基本

 

校正はもっとも大切な作業の一つですが、何を校正するか、それを度のタイミングで校正するかも大切です。

マニュアルの校正は、かなり膨大な作業になる上、複数の作業者が関わるので、対象やタイミングは大切です。

そうしないと、手戻りが増えたり、一度校正したのに、またチェックが必要になるなど時間や工数が増えてしまいます。

できれば、校正の計画を立て、内容、タイミング、分担、受け渡しなどを事前に決めて、作業者に徹底しておくことが効率的に品質を上げるポイントになります。

 

一般に、マニュアルでは次のような内容をチェックします。

 

文章

  • 文章は読みやすいか、わかりやすいか
  • 誤字脱字はないか
  • 用字用語は適切か
  • 不統一やバラツキはないか

 

内容(手順等)

  • 手順や操作など記述は正しいか
  • データ等に間違いはないか
  • 最新の内容が反映されているか

 

デザイン・レイアウト

  • レイアウトは見やすく、読みやすく、わかりやすいか
  • ページごとに不統一やバラツキはないか
  • ヘッダー、フッター、ノンブルは統一されているか
  • 左右ページの割り振り(章の始まりなど)は適切か

 

図・イラスト

  • 内容に間違いはないか
  • パターン、色、テイストなどは統一されているか
  • 解像度などは適切か
  • 潰れなどはないか

 

目次など

  • 目次は本文と正しく対応しているか
  • 参照ページは正しく対応しているか
  • ノンブルに飛びなど不適合はないか
  • 索引は正しく対応しているか

 

ざっと見ても、上記のようなチェック項目があります。

こうした項目を複数の校正者がチェックし、版下に反映する必要があります。

長期にわたるプロジェクトでは、大幅な修正が入るたびに、これらのチェックを繰り返す必要があります。

 

株式会社 ワカール