”わかりやすい”マニュアル制作講座

第42回 【編集】マニュアル校正の基本

 

第42回 【編集】マニュアル校正の基本

 

原稿ができあがったら必ず校正をします。

マニュアルを作る工程で、校正はもっとも大切な作業とも言えます。

とくに原稿校正をしっかりすることで、後工程での手戻りによる時間やコストを大きく減らせることがあります。

また、ボリュームの大きいマニュアルで、複数のライターが分担して原稿を作成するような場合、事前の準備をしっかりしても、ライターごとに原稿の書き方や用語などにバラツキが出ます。

こうした差異を平準化して、1冊のマニュアルとして違和感なく仕上げるためにも、校正段階で十分なチェックが必要になります。

 

マニュアルの校正フェーズ

 

一般的に、マニュアル制作においては、次のような校正作業が発生します。

 

  • 原稿校正
  • 版下(デザイン・レイアウト)校正
  • 最終校正(納品前校正・校了)

 

原稿校正段階で発見したミスは、ワープロで簡単に直すことができます。

しかし、デザイン段階で発見すると、デザイナーに依頼してデザインの変更が必要になることもあり、工数は格段に増えます。

さらに、印刷直前に発見した場合は、印刷版の出し直しなど、さらに多くの工数が発生して、コストも時間も余分にかかります。

このため、原稿校正段階でなるべく多くの不具合を発見して修正しおくことが、スケジュールやコストを適正にまとめるコツになります。

 

校正の呼び名

 

一般に、完成前のコンテンツの内容を確認することを校正と呼びますが、会社により呼び名が異なることがよくあります。

 

校正

これが一般的な名称です。

 

チェック

メーカーなどで使われるケースがあります。

 

レビュー

外資系の会社ではよく使われます。

 

プルーフ

これも外資系でたまに使われる名称です。

 

また、校正を依頼する場合は、何をチェックするかをわかるようにすると便利です。

単に「校正」ではなく「原稿校正」や「版下校正」など対象を明確にして依頼したほうが行き違いが少なくなります。

 

 

株式会社 ワカール