”わかりやすい”マニュアル制作講座

第11回 【レイアウト】ページレイアウトの一般知識

 

第11回 【マニュアルの作り方】ページレイアウトの一般知識

 

組版とはなにか

 

ページをレイアウトすることを「組版」と呼びます。

もともとは「印刷用の版(原版)を組む」という意味ですね。

組版には長い歴史があり、見やすさ、読みやすさのためのセオリーが作られてきました。

ふだん目にする書籍、雑誌、新聞などさまざまな印刷物で、ひどく読みにくいとか、見栄えが悪いというものはそうそうお目にかかりません。

これは、多くの印刷物が程度の差こそあれ組版のセオリーに則って作成されているからです。

組版のセオリーについては別途説明しようと思いますが、ここでは基本を説明しておきます。

 

版面各部の名称

 

第10回 【マニュアルの作り方】ページを構成する要素」でも説明しましたが、ページ内で本文が入るエリアを「版面(はんづら)」と呼びます。

それ以外のエリアにも名前がついています。

これらの名前や役割を覚えておくと、デザイナーさんや印刷屋さんと話しをするときにも役立ちます。

 

版面各部名称

 

版面

ページ内で本文が入るエリアです。

文章、表、図、写真などが入ります。

版面を細長い2つのエリアに区切って「2段組」やさらに増やして「3段組」にしたり、これらを組み合わせるケースもあります。

段組の、段と段の間を「段間」と呼びます。

 

余白

ページの版面以外の4つの辺を「余白」と呼びます。

余白は必ずしも空白ではなく、ノンブル(ページ数)や柱など付加的な情報が入ります。

 

天/地/のど/小口

ページの上下左右方向を指す呼び名です。

  • 天:ページ上方向
  • 地:ページ下方向
  • のど:見開きページの綴じ側
  • 小口:見開きページの外側

 

仕上がりサイズ

実際の印刷サイズです。

ただし、印刷時や製本時に若干のズレが生じるため、ページの隅まで要素を配置する場合は、このズレで切れてしまわないように配慮して作成します。

 

トンボ

ページの外側に付ける印刷のためにページサイズを示すマークです。

仕上がりサイズの外側に付け、通常は3mm程度のズレを見込んだマークになっています。

 

株式会社 ワカール